委嘱曲

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女声合唱とピアノのための 
ありがとう―谷川俊太郎の3つのうた 

 1.誰もしらない
 2.にじ
 3.ありがとう

      谷川俊太郎 詩  千原英喜 曲
                  
                  (2014年8月完成・KCクローバー創立55周年記念)


「創立55周年記念第9回KCクローバー演奏会」
2015年3月28日(土) いずみホール  にて初演いたしました。


♪コンサートプログラムより♪

 KCクローバーさんの歌声はとてもエレガントです。人から人へ歌で心を伝えることを大切にしながら、仲間と集い歌い合う喜びと感謝の気持ちがあたたかく伝わってきます。
 飯沼京子先生は私にとって大切な指揮者のお一人。真摯で情熱ある音楽づくりと、その音の端々に迸る精神性に敬服しております。
 そんな皆様方の創立55周年記念演奏会にあたり、新作初演のお話をいただき、光栄に存じます。
 ありがとう―このことばひとつで人の心は愛に充ち、光り輝きます。この曲集は大人の歌うこどもの視点、心情です。谷川俊太郎さんの描くこどもの世界は、ユーモアがあり、目のつけどころが鋭く、そして広々と宇宙的です。作曲にあたっては、世界の可笑しさと不思議さ(「誰もしらない」)、自分という存在感の芽生え(「にじ」)、命への感謝(「ありがとう」)をそれぞれ、ちょっとポップに、デリケートなハーモニー進行で、伸びやかなCantabileをこころがけて書きました。
 昨今、子供たちにふりかかる、いたましい、おそろしいニュースがたびたび報じられます。
こんなときだから音楽、歌が大切なんだ、という気持ちを込めました。これから先、社会、世界はどう変わっていくのでしょうか。私には想像もつきませんが、作曲家として、憎しみや争いのない、笑顔と歌声に溢れた美しい世界になりますように、と願わずにいられません。
 最後になりましたが、KCクローバーの皆様、飯沼京子先生、ピアニストの熊谷啓子先生へ心からの感謝とさせていただきます。
 演奏会のご盛会、ご成功をお祈り申し上げます。

                      作曲家 千原英喜  
  
                
                              
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松下耕氏に委嘱、作曲していただきました3曲

Nunc Dimittis(2012年7月完成)
Cantate Domino in B♭- Psalm96(2010年7月完成・KCクローバー創立50周年記念)
Tota pulchra es(2012年8月完成)

は、女声合唱とピアノのための『三つのモテット』 として、
「JOINT CONCERT 5th KCめぐみ KCクローバー」
2012年12月15日(土) いずみホール   にて初演いたしました。


作曲者・松下耕氏からのメッセージをご紹介します。

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女声合唱とピアノのための『三つのモテット』

 2010年の夏に、Cantate Domino in B♭を書かせていただいてから、2年以上の日々が過ぎた。この間に、東日本大震災がおき、この曲はSing for Japanという義援金活動のために参加することになった。以来、世界中でこの曲が歌われ、同時に東日本大震災の被災者の方々に対する祈りが広がっていった。
 以上のように、Cantate Domino in B♭は、思いもよらぬ意義ある生涯を辿っている。それも、KCクローバーの皆さんが委嘱してくださらなければこのようなことにはならなかったわけで、心から感謝している。
 そして今回、さらに2曲を書かせていただいた。
  Nunc Dimittis、Tota pulchra esともに、なるべくシンプルな、美しい“旋律”を書こうと思った。というより、この2曲の言葉から、複雑で作為的なドラマを到底作る気になれなかった。2曲を繋ぐ、共通の書法による部分を共有しているのも特徴である。
 祈りの境地を突き詰めてゆくと、そこは『無心』『無我』にたどり着く。それを音化するのは、ある意味容易ではない。研ぎ澄まされたイノセントな世界を、私なりに表現するとこうなったのである。
 この曲は『どれだけ音を付加していくか』ではなく、『どれだけ音を削いでゆくか』ということに腐心した。願わくは、深い祈りの空間が広がりますよう。                        
                      
                      松下 耕  
                
                      (コンサートプログラムより)

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Cantate Domino in B♭- Psalm96

「創立50周年記念第8回KCクローバー演奏会」
2010年11月27日(土) いずみホール  にて初演いたしました。

 合唱曲を書くとき、まずしなければならないのが、テキストの選定である。
 今回、KCクローバーさんに書かせていただくにあたり、飯沼先生より、合唱団の成り立ちに沿うよう、宗教的な題材でというお話をいただいたので、聖書のどの部分を、このテキストにするか、ということに時間が割かれた。この曲のテキストは、詩篇96から採ったもので、これは実は、作曲者と演奏者の希望が完全に合致したことを意味している。この時点で、私はすでに喜びを感じていた。
  歌詩の選定後、いよいよ作曲、という段階になって、私は、ひたすら待つことになる。数々浮かんでくる旋律やリズム、ハーモニーを、否定し続け、神が私に与えようとしている形はいったいどれなのかを、じっくりと模索する時間に入るのだ。そして、曲は、静かに静かに、少しずつ形となってあらわれてくるのである。
  そして、やがてそれは歓喜の時を迎える。人間による演奏という生の営みを得て、この曲はやっと、生き始めるのだ。神様のお恵みに満ちた演奏になりますように。
  この曲を生み出してくださった、KCクローバーの皆さんと、飯沼先生に、心から感謝申し上げます。  

                      松下 耕  
                
                      (コンサートプログラムより)


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  • 最終更新:2015-03-30 23:26:48

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